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ローゼンクレイスタジオ(陶芸教室 熊本)

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陶芸教室

鬼紬(おにつむぎ)

      雨で明けた新しい週の始め、私は「鬼紬」に会いに行く。
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  日本の素晴らしい文化を伝えつづけるものの一つに、着物と帯がある。私が、京都が大好きな理由の一つはここにある。なんと和服の似合う町なのだろうと、京都に降り立つたびに血が騒ぎ出し、いつ訪れても胸がドキドキ高鳴る。
 
 京都で友禅染め職人として腕を鳴らす友人,大植夫妻がいる。・・・彼らに、「鬼紬」の事を聞いてみたが、やはりポピューラーなものではなかった。
 
 京都、大江山の「鬼紬」。それは、牛首紬と同じく、玉糸と呼ばれる双子繭から取り出され、昔は不良品だとされ、生産も長い事、途絶えていたらしい。それが今、わずかな双子蚕から取り出して作る絹が技術の進歩により希少価値となり、高価なものとして位置づけられているようだ。
 そんな「鬼紬」で織られた絹布が染めあげられ、やわらかな風合いに生まれ変わり、作家さんと職人さんの手によって、描き上げられた帯に、私はすっかり魅せられた。
 創作活動のモチベーションを高める材料というものは、自分が気づきさえすれば、どこにでも転がってるものだけど、私は特に、着物や帯に多くのヒントを見つけ、創作意欲を掻き立てられる。 

 血が騒ぐ:とは、体の中にある地球上の多くの先祖の遺伝子が混じり合って、自分の無意識の世界でうごめいているような、・・・様々な出会いの中で、フト、そんな気がする時がある。
by rosenclaystudio | 2007-06-18 20:23 | 作品

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